貧血や低血圧といった病気は、主に女性のほうがかかりやすいイメージがあるかもしれません。
とはいえ体質的な面や食生活・生活環境によっても左右されますし、老若男女だれがかかってもおかしくない病気です。
軽い状態であれば自己ケアで解決を目指せますが、長引いていたり悪化していたりする場合は専門の内科の先生に相談したほうがいいかもしれません。
貧血は慢性的なものに限らず急激に陥るケースもあり、その多くは入院に繋がることがほとんどだそうです。
「貧血でそこまで重症になることってあるの?」と思う方もいるかもしれませんが、ある内科の先生が担当した60代後半の男性は、
ナトリウムの急激な低下によって危ない状態になっていたとのこと。
訴えた症状としては頭の痛み・吐き気・熱といったものが主なもので、一見すると風邪のように思えるような症状です。
しかし調べていくうちに正気が正常に保ちにくくなったり、各種検査での異常値が出たりしたことから、原因の特定に至ったそうです。
もちろん内科的検査はひと通りではなく、対処したレスポンスから新たな事実が分かる場合も少なくありません。
この男性のケースでも、あるタイプの貧血と判定されましたが、熱などの状態変化から他の病気を疑い、特定の薬を使わずに様子を見たようです。
結果的に原因の症状を突き止め、副腎における不具合が見つかったのでした。
このように内科的な処置は、この病気にはこの薬、といったようなマニュアルどおりに実行されるとは限りません。
急激な貧血がどこから引き起こされていたのか、どのように改善の手順を踏んでいけば良いのかといった具体的な判断は、内科の先生次第というのが実際のところです。